【江戸川放水路】なぜ潮干狩りが無料?漁業権の謎と潮干狩りのルールを徹底解説!

都心からのアクセスも良く、夏から秋にかけてはハゼ釣りで大賑わいの江戸川放水路。実は春は潮干狩りの穴場ポイントとしても知られています。皆さんは、ここがなぜ「潮干狩りの穴場」としても親しまれているかご存知でしょうか?

実は、多くの潮干狩り場とは異なり、ここには「一般向けの漁業権が設定されていない」という非常に珍しい特徴があります。今回は、なぜ江戸川放水路では無料で潮干狩りが楽しめるのか、その理由と、だからこそ守らなければならない大切なルールについて解説します。

江戸川放水路に「漁業権」がない理由とは?

一般的な海岸の潮干狩り場では、地元の漁業協同組合が管理しており、入場料や採取料を支払うのが普通です。しかし、江戸川放水路は基本的に無料で誰でも入ることができます。

その最大の理由は、この場所の「成り立ち」にあります。

1. 人工的に作られた河川である

江戸川放水路は、その名の通り洪水対策のために大正時代から昭和にかけて掘削された「人工河川」です。もともとの自然海岸ではないため、建設当時、土地の買収や工事に伴い、既存の漁業権に対する補償や調整が行われました。

2. 河川敷としての管理

現在は国土交通省が管理する一級河川の一部です。そのため、商業的な養殖場としてではなく、公共の河川敷として扱われています。これにより、特定の組合が排他的に権利を持つ「漁業権(共同漁業権)」が、潮干狩りの対象となる貝類(アサリやホンビノス貝など)に対して設定されていないエリアとなっています。

管理人
管理人
「漁業権がない=無法地帯」ではありません!千葉県漁業調整規則など、県や国が定めたルールは適用されるので注意が必要です。

無料エリアと有料エリアの違い

「無料なら設備がないのでは?」と心配される皆さんもいるかもしれません。江戸川放水路周辺の環境を整理してみましょう。

項目 江戸川放水路(干潟エリア) 一般的な有料潮干狩り場
入場料 無料 大人1,500円〜2,000円程度
貝の持ち帰り 無料(制限なし※常識の範囲で) 重量により追加料金あり
撒いた貝 天然のみ(撒いていない) 採取しやすいよう撒いている場合が多い
設備 公衆トイレのみ(またはボート屋を利用) 休憩所、更衣室、足洗い場など充実

江戸川放水路には多くの「ボート宿(船宿)」があります。トイレや休憩所を利用したい場合や、ポイントまでボートで移動したい場合は、これらのお店を利用(有料)するのが快適に過ごすコツです。

絶対に守ろう!使用できる道具のルール

漁業権の設定がないとはいえ、千葉県の「漁業調整規則」は適用されます。特に注意したいのが、使用できる道具の制限です。

  • 使用OK:幅15センチメートル以下のくまで(忍者くまで等は禁止)
  • 使用NG:じょれん(金網が付いた大型の道具)、幅の広い大型のくまで、ポンプ等の機械

ホームセンターで売られている一般的な「潮干狩り用くまで」であれば問題ありませんが、本格的な農具や、大量に獲るために改造された道具を使用すると密漁とみなされ、検挙される可能性があります。

ハゼ釣りにおけるルールの考え方

江戸川放水路のもう一つの主役、「ハゼ釣り」についても触れておきましょう。

ハゼ釣りに関しても、入漁料(遊漁料)は基本的に発生しません。ただし、桟橋やボートを利用する場合は、各ボート宿に料金を支払います。これは「魚を釣る権利」への対価ではなく、「施設利用料・ボートレンタル料」です。

ボート宿を利用することで、ライフジャケットの貸し出しや、釣れるポイントへの案内、釣具のレンタルなどのサービスが受けられるため、初心者の方はボート宿の利用を強くおすすめします。

管理人
管理人
釣ったハゼの天ぷらは絶品ですが、小さなハゼはリリースしてあげましょう。来年も楽しめるよう、資源保護にご協力をお願いします!

まとめ:自由だからこそ、マナーが大切

江戸川放水路に漁業権がないのは、治水のために作られた人工河川という歴史的背景があるからです。この「無料・自由」という環境は、皆さんのマナーによって支えられています。

  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 違法な道具を使わない
  • 必要以上に獲りすぎない
  • 近隣の迷惑駐車をしない

これからもこの素晴らしいフィールドで潮干狩りやハゼ釣りを楽しむために、一人ひとりがグッドマナーを心がけていきましょう!

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