先日、ハゼ釣り名人・鈴木和明氏のブログ(?)の記事を見つけましたが、興味深いことに、ハゼ釣り日誌なるものがあり、そこに季節ごとのハゼ釣りのコツや釣れるポイントが解説されていました。文章はかなり読みにくいものだったため、そこに記載されていた内容を整理してみました。記載されていた内容はやや古いものでありましたが、現在にも応用できる内容だと思います。
今回は鈴木和明氏のブログから、江戸川放水路の落ちハゼの釣り方と釣れるポイントをまとめてみました。
目次
ハゼ釣り名人・鈴木和明とは
鈴木和明氏の本業はよく分かりませんが、自称郷土史研究家で、テレビ出演や雑誌の連載などもされていたようです。以下は東京新聞に2018年に掲載された記事の写真ですが、2018年当時で77才という立派なお爺ちゃんなので、体力を使うボート釣り等はもう引退されたのかもしれません。
ハゼ釣りはもちろん本業にはならないため、完全に趣味ですが、秋のミャク釣りの季節には一日の釣果は基本1000匹越えという化け物じみた実績のようです。ブログの記載では、最終更新された実績累計は27853尾となっており、個人的にはどう考えても釣り過ぎではないかと思ってしまいます。
江戸川放水路のオチハゼの釣り方と釣れるポイント
季節
11月中旬
利用したハゼ釣り道具
- 磯ザオ2号2.7m7本(シマノとダイワ)
- 中型リール
- 道糸ナイロン2号を100m巻く
- 腕の長さ15cmのキステンビン
- オモリナス型15号
- 袖バリ4号の自製3本針を使った仕掛け全長1.3m(ハリ間隔は下バリから上に35cmでハリス長さ5㎝で枝バリを出し、その上30cmで枝バリを出し、そこから上に35cmでスナップ付きヨリ戻しを結ぶ)
オモリが15号となっていますが、日誌をよく読むと潮の流れに応じてサイズを変更しているようです。
仕掛けを自作している理由は、ハゼ用の袖バリを使った3本バリが市販されていないからだと思われます。
釣り方と釣れるコツ
ハリネズミ釣法でサオ7本。ハリネズミ釣法は鈴木和明氏の編み出した手法で、竿を側面へ3本、ボート尻へ2本、反対側の側面へ2本の合計7本のサオを投入します。
- キャスティング
- オモリの着水直前でラインをストップ
- 仕掛けが前方へ振り出されたのを確認する
- そのまま川底へオモリが着底するのを確認(ハゼが釣れる水深を測るため、この間に1.2.3.などと着底までカウント)
- 同時にラインのタルミを素早く巻き取る
- 仕掛けの長さの倍の長さを手前に引く(これが最初の誘い)
- 置ザオにする
- 3分間ほど待機
- 聞きアワセ(魚が付け餌を食べているかを確かめるように、ロッドをゆっくり持ち上げながらアワセること)
- 釣り上げる
ハリネズミ釣法で竿7本、という記述で何故釣果が凄いのか、よく分かりました。釣った道具を見ると、自家製3本針を利用していると書かれています。つまり、常時「3本針×竿7本= 21本の針」でハゼを狙っているのです。この7本の竿をボートの上から扇状に展開し、幅広く狙う。正にハリネズミのようです。
ステップ2ですが、僕も長く釣りをやっていますが、投げ釣りの時は投げっ放しで、着水前でラインを止めるということはあまりやっていませんでした。確かにこの方法なら、ステップ3のように仕掛けが前に飛ぶため、お祭りを避けることに繋がります。
エサ
青イソメ使用。ハリにつける長さは5㎝と長く付ける
時間帯
朝一番
利用したボート屋
伊藤遊船
釣れるポイント
行徳港内の奥に向って右岸、東洋合成のB桟橋の奥にある突き出た桟橋前
その桟橋のすぐの上手の東洋合成B桟橋の前
文字の記述から予想しなければならないので、正確な場所はよく分かりませんが、この行徳港内は岸に侵入する手段がないため、ボート釣り師たちの文字通りのオアシスになっているようです。また、11月になるとかなり海風が冷たい時期ですが、建物に挟まれているため、風よけにもなっているようです。
釣果
マハゼは111尾で1650g
外道:ガザミ、イシモチ、セイゴ
まとめ
正直言って、名人の超絶テクはとても真似できる自信がありませんが、そもそも100匹以上釣り上げる必要も感じません。食べ切れないでしょうから。笑
可能な範囲で、自分の釣りに応用してみたいと思います。なお、鈴木和明氏のハゼ釣りの秘訣は、江戸前のハゼ釣り上達法を参考にしてみてください。
江戸前のハゼ釣り上達法の内容
1.水中遊泳と軟着陸
2.ミャク釣りの竿
3.おいはぎ船長
4.潮止まり対処法
5.勘は技術である
6.驚異のハゼ釣り仕掛け
7.千尾釣り釣法
8.ハゼ釣り二刀流
9.リール竿と釣り方
10.ハリネズミ釣法
11.無料乗船券
12.七年待ってください
13.釣り場100回
14.自己申告と信用作り
15.ハゼにかまれて医者へ行く
16.人間魚群探知機
17.たられば釣り師
18.指紋が消える
19.テレビとハゼの困惑
20.釣りキチ日誌