8月に一緒にハゼ釣りに行った友人から、またハゼ釣りに行かないかとの打診。仕事を午前休して行ってきました。
マルヤ遊船さんは6時から開くので、5時45分に集合。5時50分過ぎにマルヤ遊船の女将さん(?)が来てくれて、すぐに入れてくれました。
まずはマルヤ遊船の受付で情報収集
何事も、成功の秘訣は詳しい人に情報を貰うこと。受付時にマルヤ遊船の女将さんに最近の釣果とポイントを聞いてみました。
どうですか? 最近釣れてますか?
そうね、9月に入って水温が低くなってるから、桟橋釣りの人たちはちょっと苦戦してるわね。でも、ボート釣りの人たちは、ポイントを広く探れるから、釣果は悪くないわよ。一昨日もハゼ釣り名人が来て、900匹くらい釣り上げて行ったわよ
きゅ、900匹!?
確かにホワイトボードのカレンダーを見ると、中村さん916匹と書かれている。一体どうやったら900匹も釣れるのだろう。いや、その前に900匹も釣ってどうするんだろうか。
このハゼ釣り名人中村さんは、見ると毎月マルヤ遊船に現れて、700-1000匹を釣り上げているようだ。いつかお会いしてみたいものだ。
ボート釣りはどこが釣れてますか?
最近釣れてるのが、転覆ボートの周辺よ。転覆ボートの周りに牡蠣が張り付いてて、そこがハゼの隠れ家になってるみたい。
ありがとうございます! 行ってみます!
述べ竿は今回もマルヤ遊船さんでレンタル。延べ竿の選び方
竿ですが、一応リールの竿も持ってきましたが、延べ竿を持っていないので、今回もマルヤ遊船さんで借りることにしました。
マルヤ遊船で貸してもらえる延べ竿ですが、今回改めて気づいたことがあります。
- マルヤ遊船で貸してもらえる延べ竿の長さですが、全て2.5メートル前後の長さです。これは長過ぎず、短過ぎず、ボート釣りをする上ではちょうど良い長さ。
- どの竿にもすでに仕掛けがついてます。しかし、ある竿は重りに適当に仕掛けがついているだけですが、一部の仕掛けは以下のようなちゃんとした「ハゼ片天秤」が付けられています。竿は自分で選べるので、先の仕掛けをよく見て、「ハゼ片天秤」が付けられているものを使いましょう。「ハゼ片天秤」の方が、根がかって針がなくなった時の交換が楽です。今回は2回交換することになりました。
- また、「ハゼ片天秤」の延べ竿でも、針もよく確認しておきましょう。レンタルの延べ竿は色々な人が使いまわしてるため、針が弱っていることがあります。今回僕が借りた延べ竿も、バラシが多いな、と思って途中でよく見たら、魚返しの部分が削れて、あたかもカツオの一本釣り仕掛けのようになっていました。苦笑
もちろん、すぐに針を交換して、その後はバラシがほぼなくなりました。なお、針のサイズは3号です。
ボートに乗り込み、転覆ボート周辺でハゼ釣りに挑戦
という訳で、友人とボートに乗り込み、早速マルヤ遊船の女将さんが勧めてくれた転覆ボートそばまで移動することに。
マルヤ遊船の転覆ボートとは
マルヤ遊船の転覆ボートとは、マルヤ遊船と隣のやぶさか遊船の間にある、まさに転覆したボートです。
実は、このポイントは、8月にきた時にマルヤ遊船の親父に、干潮になるとボートが乗り上げて身動きが取れなくなるから近づくな、と言われていたところです。
しかし、今回は前回と違い満潮になる時間帯。問題なく釣りをすることができました。
マルヤ遊船の転覆ボート周辺の釣果は、友人はぼちぼち、僕はさっぱり
早速錨を下ろして挑戦してみましたが、時々あたりはあるものの、全然釣れません。
最初の1時間で僕が釣り上げたのは3匹のみ。マハゼが2匹で、1匹デブっちいハゼが釣れました。チチブのようです。
友人はぼちぼちで、6、7匹くらい。
もっと岸に近いところに移動して再度挑戦したところ大正解!
岸の側の浅瀬に移動
「もっと岸に近くて浅いところの方が釣れるんじゃないか」という友人の言葉で、転覆ボートよりもさらに岸に近い、水深0.5mくらいのところで再度竿を出してみることにしました。
ここは本当に浅くて、底が見えるくらいの水深。干潮時には干上がってしまうような場所です。
しかし、この場所が大正解!! 入れ食いが始まります。
小型から良型まで、コンスタントに数を伸ばすことができました。
ボートから延べ竿でハゼを釣るコツ
未だ試行錯誤ですが、ボートから延べ竿でハゼを釣るコツは以下の通りです。
- 餌のタラシは短くし、餌を飲み込んだらすぐに針がかかるようにする
- 根掛かりを極力避けるために、錘が底に着水したら糸を張っておく
- 錘が底に着水して数分経っても当たりがなければ、一度竿を引き上げ、少し違う場所を狙う
- 当たりが来ても、すぐに合わせず、針がかりしたら引き上げる
- ボート周辺360度で当たりがなくなったら、ボートの位置を移動して1のステップに戻る
とにかくハゼは動き回る魚ではないので、いれば釣れるし、いなければ釣れないという感じです。その意味で、広くポイントを探れるボートは、桟橋釣りよりもずっと有利だと思います。もちろん、桟橋からちょい投げすれば広い範囲を探れますが、その場合は根掛かりのリスクをある程度背負うことになります。
釣れない初心者のお爺ちゃんたちと遭遇
途中、今回初めてボートに乗るという、おじいちゃんたち二人がやってきて、声をかけられました。全然釣れないとのこと。
おじいちゃん達は錨を下ろし忘れて、この数分後に僕らのボートとぶつかってしまいますが、その際に僕の竿とおじいちゃんの竿が絡まってしまいました。
おじいちゃんの針を外す時に気づいたのが、針のサイズが大きいということ。恐らく、6号くらいではないかと思います。8月、9月は3号か4号でないと、なかなか厳しいのではないかと思います。
また、お爺ちゃん達の使っている延べ竿がとにかく長い。3.5メートルくらいありました。あれだけ長いと、ボート釣りでは扱いにくく、エサ付や針の交換なども時間が取られそうです。
本日の釣果:3時間で60匹前後
という訳で、朝6時から9時までの3時間、僕が釣り上げたのは32匹、バラシもあり、お持ち帰りは29匹となりました。
友人も30匹弱。
まとめ
今回マルヤ遊船で2度目のボート釣りでしたが、ハゼ釣りの奥深さの片鱗を垣間見た気がしました。ハゼ釣りの釣果を左右するには色々な要素があります。
- 季節
- 時間帯
- 潮
- ポイント
- 竿
- 仕掛け
- エサ
釣果を伸ばすコツは、その時々に応じて、柔軟に対応することだと痛感しました。ハゼ釣り名人は、上記の要素の最適解を見つけた人なのだと思います。
なお、今回の釣り記は以下の動画でも簡単に紹介しています。
お勧めハゼ釣り仕掛け
毎年ハゼ釣りを数百匹釣っている僕がお勧めするハゼ釣り仕掛けです。
夏までのハゼ釣り
2.7〜3mの延べ竿が基本
まずは竿ですが、夏までのハゼは岸に寄って来ているため、リールとかは不要で、手返しが圧倒的にいい延べ竿が良いです。延べ竿にも長さが色々ありますが、2.7mの長さが一番バランスがよく使いやすいです。まずはこれを基本の1本として持っておきます。竿は長ければ長いほど広い範囲を探れるのですが、長すぎると取り回しがその分大変になり、持っているだけで疲れます。逆に短すぎると探れる範囲が極端に狭くなり、アプローチできる魚に制限がかかってしまいます。
2.7mよりも短い1,8mの竿は水深の浅い場所でのボート釣りで活躍します。夏場までのボートでのハゼ釣りは水深1mくらいのところを探るため、1,8mの竿の方が使い勝手が良くなります。
また、2.7mよりも長い竿はハゼが少しずつ深場に入り始める秋以降の岸釣りに使います。
ライン
ラインはフロロカーボン1号か、PEラインなら0.6号がお勧めです。
仕掛け
仕掛けですが、ウキ釣りとミャク釣りがありますが、ミャク釣りが良いです。ウキ釣りは棚の深さの設定が面倒で、ここを間違えると餌が水中に浮いてしまい、底にいるハゼにアプローチできなかったりします。ミャク釣りは錘をダイレクトに底に落とすので、棚を間違える、というリスクが皆無です。ミャク釣りは以下のハゼ天秤を使うと簡単です。
天秤を使う時の錘は1~1.5号になります。
または、僕が実は便利だと思い使っているのは、ハリス止めがついている錘です。これはワカサギ釣りなどに使われるシンカーなのですが、ミャク釣りにも全然使えます。錘とハリス止めが一体化しているのでとても便利です。
針は2号から
針もとても重要です。特にサイズ。ハゼのサイズに合わせて最適な針のサイズを選ぶ必要があります。初夏のハゼ釣りでは、僕は2号くらいから様子を見て、サイズに合わせて上にあげていきます。
餌はボイルホタテと青イソメ
餌ですが、落ちハゼシーズンまではボイルホタテがとにかく最強です。本当によく釣れます。
ただし、餌がすぐに取れてしまうので餌の消費が早いので、餌切れ時のバックアップとして青イソメも持っていきます。ただし、青イソメをつける時はかなり小さめにつけます。
秋以降のハゼ釣り
落ちハゼ・ハゼクラ用にはコンパクトロッド
秋以降、少しずつ深場に移動してしまうと、延べ竿ではなかなかハゼにアプローチできなくなり、コンパクトロッドとリールで狙うことになります。
落ちハゼといっても、それほど大きな魚ではないため、当たりの取りやすい柔らかい竿が良いです。具体的にはアジングロッドが良いと思います。1万円以下で必要十分なものが購入できます。
リールは2000番台以下
リールは2000番台以下のものを選びましょう。シマノのシエナとかは糸もついているのでお得だと思います。
仕掛けはちょい投げ
仕掛けはちょい投げのセットを使います。
似たような仕掛けを自作しても大丈夫です。僕は中通し錘にハリス止めをつけて、針をつけて使っています。
針は6号から
落ちハゼはサイズがアップしているため、針が小さすぎるとかなりの確率で飲まれて大変です。6号くらいからが良いと思います。
餌は青イソメ
ホタテは投げた時に絶対に取れるので、青イソメ一択です。長さは5センチくらいでしょうか。
落ちハゼが釣れる時間帯
最近通説になって来たのは、落ちハゼは夜に釣れる、というものです。というのも、冬になるとハゼは穴を掘って産卵し、日中はそこに潜んでいるらしいからです。そして夜になると穴から出て捕食活動をするようです。僕も実際に夜に良型がよく釣れました。
落ちハゼの天ぷらは絶品
落ちハゼの食べ方ですが、天ぷら一択です。とにかく美味しいです。息子曰く「悪魔的美味さ」とのこと。笑