江戸前のハゼと人のくらし|ハゼ釣りの文化と「江戸前ハゼ復活プロジェクト」
マハゼは、昔から天ぷらのネタとして親しまれてきた、江戸前の高級魚です。ハゼの季節ごとの動きは、釣り人の行動や、地域の文化とも結びついています。
この記事のポイント
- ハゼ釣りは、ハゼの季節移動に合わせて、釣り方が変わっていく文化
- 屋形船で、釣ったハゼをその場で天ぷらにして味わうプランもある
- 「江戸前ハゼ復活プロジェクト」が、調査やハゼの棲み処づくりに取り組んでいる
ハゼの動きに、釣りが合わせてきた
ハゼ釣りは、ハゼの季節移動をじょうずに読みながら、釣り方を変えていく遊びです。
- 初夏〜夏:岸のきわの浅いところを、のべ竿で探る
- 秋:下流側や沖の深い筋へ移るハゼに合わせて、ちょい投げで広く探る
- 晩秋〜冬:深場へ落ちた大きなハゼを、ボートなどで狙う
ハゼの暮らし方を、昔の釣り人たちが経験から知っていた、ということです。季節ごとの動きは マハゼの一年 で整理しています。
屋形船でハゼ釣り、その場で天ぷら
江戸川放水路から旧江戸川、河口の「三枚洲」のあたりにかけては、いまもボート屋や船宿があり、ハゼ釣りの文化を支えています。貸しボートの比較は ボート屋の比較と選び方 で紹介しています。
東京の風物詩になっているのが、日本の伝統的な「屋形船」に乗ってハゼ釣りをするプランです。釣れたてのハゼを、その場で職人さんが江戸前の天ぷらに揚げてくれます。時期は、晩夏から秋(8月下旬〜12月中旬ごろ)が中心です。船宿によって違うので、くわしくは各船宿に確認してください。
船頭さんは、潮の満ち引きや、その日の水質を読んで、ハゼがよく集まるポイントへ船を向けます。自然の恵みを、味を通じて実感できる、環境教育の場にもなっています。
「江戸前ハゼ復活プロジェクト」とは
マハゼは、釣りの対象としても食材としても価値が高い魚です。それだけに、ハゼが暮らしやすい環境を守ろうという取り組みも進んでいます。
そのひとつが「江戸前ハゼ復活プロジェクト」です。マハゼの棲み処の調査をおこなうほか、運河の曲がり角や橋げたのまわりにブロックや石を置いて、カニやエビ、そしてハゼが暮らせる場所をつくる試みも紹介されています。ハゼのサイズ調査などのデータは、こうした活動に使われています。
釣り人が調査に参加できる取り組みもあるようです。気になる方は、プロジェクトのサイトをのぞいてみてください。
