落ちハゼはなぜ「落ちる」のか|深場へ向かう理由とタイミング

公開:2026年11月3日

晩秋になると、浅いところにいたハゼが、深場へ「落ちて」いきます。毎年のように聞くこの動きは、ハゼにとってどんな意味があるのでしょう。釣り方の記事は 落ちハゼの釣り方 にまとめているので、ここではハゼの側の事情を見ていきます。

この記事のポイント

  • きっかけは、水温の低下と、産卵に向けた体の成熟
  • 向かう先は、水深10m前後の東京湾の海底
  • 冬の浅場は冷えやすく、深場のほうが水温が安定している
  • 落ちハゼは、産卵を控えた大きなハゼ

落ちるのは、いつごろ?

秋が深まった11月ごろ、10〜15cm以上に育ったマハゼが動き出します。急に下がる水温と、産卵に向けた体の変化がきっかけです。

浅い川や運河から、水深10m前後の東京湾の深場へ向かって、いっせいに季節移動をはじめます。大きなものでは20cm近くになる個体もいて、このころの大型のハゼが「落ちハゼ」です。

どうして深場なの?

理由は大きく2つあります。

1つめは、水温です。 秋から冬にかけて、浅い場所は冷たい空気にさらされて、水温が急に下がります。いっぽう、水深10m前後の深場は水温が安定していて、浅場より暖かくなります。ハゼは冷え込みを避けるために、深場を選んでいると説明されています。

2つめは、産卵の場所です。 ハゼは、砂や泥の海底に穴を掘って卵を産みます。落ちハゼが「ある程度の水深がある砂泥のエリア」に集まるのは、そのためです。巣穴のようすは ハゼの産卵 で紹介しています。

釣りにつなげて考えると

ハゼの動きに合わせて、釣り人が狙う場所も変わっていきます。

  • 夏は、岸に近い浅場
  • 秋は、少しずつ下流側へ、やや沖の深い筋へ
  • 晩秋から冬は、深場。ボートからの釣りが中心に

11月ごろからは、狙う場所を「浅いところ」から「水深のあるところ」へ切りかえるのがコツです。江戸川放水路でのくわしい狙い方や、曳き船の最新の状況は 落ちハゼの釣り方 を見てください。

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